気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

海馬―脳は疲れない

糸井重里と脳科学者・池谷祐二の対談集。
良い意味で予想を裏切ってくれました。
単なる知的好奇心を満たすだけの本ではありませんでした。実際に役に立つ情報も豊富で、脳を科学するってのは、生活をそして人生を科学するってことなんだなーなんて思ってしまいました。
大げさですが大人に勇気を与えてくれる人生賛歌の本だと思います。

・何歳になっても、記憶をつかさどる海馬の神経細胞は増え続けてゆく
・30歳を超えてから頭はよくなる
・脳は疲れない
・やり始めないとやる気は起きない
・脳は安定したがるので、言葉に出したことに対しても安定化しようとするので、それが現実になる可能性が高い。

などなど、興味深い話が次から次へと出てきます。時々糸井重里が暴走して、まったく脳とは関係ない話題になってしまうのですが、それが、ある意味、この本を楽しくしてくれています。
(これには賛否両論ありそうですが...)

また、この本で、盲点を体験できるページがあるのですが、初めて盲点を体験できました。見えるはずのものが見えなかったり、見えないものが見えてしまったりと、面白かったです。

海馬―脳は疲れない (新潮文庫)

海馬―脳は疲れない (新潮文庫)