気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

わが友 本田宗一郎

この本を読んだのは2回目です。初めて読んだのは随分前ですので、忘れていたものも多く、新鮮な気持ちで読めました。
ソニーの創業者「井深大」が、ホンダの創業者本田宗一郎について語っています。
この本を読むと、性格が正反対のお二人ではありますが、ものづくりへの熱い情熱・こだわりは共通するものがあり、お二人の対談を読んでいると、経営者というよりは技術者としてのエネルギーが伝わってきます。
いろいろと示唆に富む言葉があり、考えさせられます。
「捨てることが、一番巧妙な方法だね。捨てることを惜しんでいる奴は、いつまでたってもできないね。」
「ものをつくる苦労や喜びを知っている人は、自分の失敗を、そう簡単に人のせいにはしません。失敗を人のせいにしていたら、いつまでたっても、新しいものなどつくれっこありません。」
「人生は見たり、聞いたり、試したりの三つの知恵でまとまっているが、その中で一番大切なのは試したりである。」
「成功の陰にはものすごい失敗がある。失敗を恐れちゃいけないね。」
「競争の無いところに発展はない。」
などなど。

堅苦しくなく、気軽に読めるところもとてもGoodです。
ものづくりに携わっている人は是非読んで欲しい本ですね。

わが友 本田宗一郎 (文春文庫)

わが友 本田宗一郎 (文春文庫)