気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

夏への扉 - ロバート・A・ハインライン

SFの古典的名作。
数年前から読みたい本リストには入っていたのですが、やっと読むことができました。
発表されたのが、1957年ですから。今から51年前の作品です。
舞台は、近未来の1970年と2001年。
会社を共同で運営していた親友と対立し、会社を去ることになった主人公が、意に反し冷凍睡眠で30年後(2001年)の未来へ行ってしまうというお話しです。
SF的な要素としては、冷凍睡眠とタイムトラベルの組み合わせの巧みさが目を引きますが、この小説が高い評価を得ているのは、それらを道具として使い、夢やロマンを描いているからでしょう。
SF映画のような壮大なスペクタクルとは無縁の作品ですが、読み終わったあとの爽快感はアメリカ的だなあと思います。
半世紀たった今でも人気を維持しているのにも納得です。

学生の頃はSF作品にはまっていて良く読んでいましたが、このところほとんど読むことがありませんでした。これをきっかけに、古典的作品を中心に読んでみようかと思っています。

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))