気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

電子書籍の衝撃 - 佐々木 俊尚

出版業界の負のスパイラルについては初めて知りました。
ここ数年出版される書籍点数が増えているということは知っていましたが、そんな事情があるとは知りませんでした。
ユーザ不在とはまさにこのことですね。
電子書籍の登場が日本の出版社を変えることができるのか、それとも新しいプレーヤーが台頭してくるのか、それは今後の成り行きを見ないと何とも言えませんが、ともかく、電子書籍の出現が今の出版業界を揺るがす大事件であることには違いありません。
ただ、数年というレンジで見れば、電子書籍で本を読むようになる人は、ほんのわずかなんじゃないかと思います。確かに僕自身もすでに多くの文章をWeb上で読んでいるけど、ほとんどがマイクロコンテンツです。
長編小説なんかは、紙に印刷されたものを読みたいと思います。音楽のように一気に変わることは無いでしょう。
それともこう考える僕は古い人間であって、時代の流れを読み違えているのでしょうか?

でも、本を置いておく場所の問題が解決されるのは魅力的ではあります。何よりエコです。

電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)

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