気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

夏から夏へ - 佐藤多佳子

2007年の大阪世界陸上を走り日本新、アジア新を出した男子4×100mリレーの4人(塚原、末續、高平、朝原)のドキュメンタリー。
陸上競技にはまったく縁のない僕が読んでも十分に4継の魅力が伝わってくる良い本だと思います。
5人目のリザーブ小島選手が取り上げられているのもよかったです。

トップアスリートだからといって(いや、トップアスリートだからこそ)正しい練習方法なんてない、トライアル&エラーの繰り返しで自分にあった練習法を見つけていくというのは、驚きでした。

トップアスリートというのは体力面、技術面だけではなく、精神面でもトップなんだなーと改めて思います。特に朝原選手のストイックさは、本当にすごいなーと思います。

執筆されたのが、北京五輪の前ということで、銅メダルを取ったときの様子は書かれていないのが、ちょと残念。ただ、巻末に北京後に行われた朝原選手との対談が集録されているので、良しとしましょう。

夏から夏へ (集英社文庫)

夏から夏へ (集英社文庫)