汐のなごり - 北重人
江戸時代の水潟(架空の街、山形県酒田市がモデルと思われる)を舞台とした短編集。
第140回直木賞の候補作で、6編が収められています。
どれも心に染みるいい話でした。特によかったのは「海羽山」。幼いときに生き別れた兄と、年老いてからの再開の物語に、涙が出そうになりました。
「歳月の舟」もよかったです。
どれも静かな感動を与えてくれる作品たちでした。
それにしても、北重人さんが亡くなってしまったのは、残念でなりません。
- 作者: 北重人
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2010/02/05
- メディア: 文庫
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