気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

小暮写眞館 - 宮部みゆき

久しぶりに読んだ宮部みゆき作品。
家族、友情、恋愛などが高校生の視点で描かれる青春小説。火車や理由、クロスファイアなどの社会派小説がお気に入りの僕としてはちょっと物足りなかったけど、この700ページを超える長い小説に飽きる事無く読めたのはやはり宮部みゆきの力なのかな。
それぞれのエピソードは、離婚だったり、不登校だったり、家族の死だったりと軽く扱う事の出来ないものだったりしますが、希望を持たせるラストを用意してくれているので、沈鬱な気持ちにならず、前向きで、ほんわかと温かい気持ちになれました。
英一と順子の再会は来るのかな。

本のカバーの美しい写真もとても良いですね。

小暮写眞館 (書き下ろし100冊)

小暮写眞館 (書き下ろし100冊)