気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

アンジェリーナ - 小川洋子

「アンジェリーナ」「彼女はデリケート」「クリスマスタイム・イン・ブルー」「ガラスのジェネレーション」「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」「情けない週末」など、佐野元春の代表曲にのせて、小川洋子が奏でる10のちょと不思議な恋の物語。

それぞれが、独特の雰囲気を持った作品で、なかなか面白かったです。その中で、駅のベンチに置き忘れたバレエシューズを拾った男性とその持ち主の出会いを描いた「アンジェリーナ」と
図書館で出会った男性から預かった猫のペーパーウェイトが語りだした恋の物語「バルセロナの夜」はとても良かったです。ただ、全体的にみると記憶に残る話が少ないかなと感じました。

佐野元春の歌詞の一部が物語の中に挿入されていて、それを見つける楽しさがあるるけど、ちょっと無理矢理感を感じたものもあったのが残念。

アンジェリーナ―佐野元春と10の短編 (角川文庫)

アンジェリーナ―佐野元春と10の短編 (角川文庫)