気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

ジェノサイド - 高野和明

突然死した父からのメールを受け取った大学院生が壮大な事件に巻き込まれるハードボイルド・サスペンス。
このミステリーがすごい!』の一位に選ばれた作品ということで、SF的要素、ハードボイルド、戦闘、冒険、ミステリー、青春、いろんな要素がてんこもりで、手に汗握るストーリに、ぐいぐいと引き寄せられました。いやー、本当に面白いです。スピード感と緊迫感はまるで映画を見ているようです。そして感動のラスト。読み応えのある大作だと思います。
この1冊を書くのにどれくらいの下調べをしたのだろうか。様々な分野の知識が一つのストーリーの中に破綻なく構成されており、本当に凄いと思います。
ただ、作者の歴史感の押しつけが気になったのがマイナス点かな。

ジェノサイド

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