まほろ駅前多田便利軒 - 三浦しをん

多田が、由良に言った台詞「だけど、まだ誰かを愛するチャンスはある。与えられなかったものを、今度はちゃんと望んだ形で、おまえは新しくだれかに与えることができるんだ。そのチャンスは残されている」は、心に突き刺さった。これだけでこの本を読んだ価値があると思う。決してチャンスは消えたりはしない、そして、「幸福は再生する」んだと。

人は多かれ少なかれ何らかの傷を持っている。そういった傷を持っているから人は他人に優しくできるのかな、なんて思った。
行天と多田の付かず離れずだけどお互いを必要としているそんな関係が良かったですね。