気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

舟を編む - 三浦しをん

普段何気なく使っている辞書が、(最近はPCやiPhone版ですが)世に出るまでにこんなにも長い時間がかかっているなんて、そして多くの言葉を愛する人たちの努力と思いが込められているなんて、考えたこともありませんでした。
主人公の馬締光也をはじめ辞書編纂に情熱を傾ける人々の真摯な姿がかっこ良かったです。

ユーモアあふれる軽めの語り口でありながら、知識欲を刺激し、そして最後は清々しい感動を与えてくれる、とても良い作品でした。

大辞林の序文を読んでみましたが、大辞林の編者の故 松村明先生が、この本に出てくる松本教授のモデルなのかな。

舟を編む

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