戻り川心中 - 連城三紀彦
電子書籍(Kinoppy)で読みました。
静かで儚く美しく、そして哀しい恋愛ミステリー短編集。一人称で語られる美しい文章とストーリー、男女の心理描写に引きつけられました。
ミステリー的には「白蓮の寺」が一番でしょうか。その意外なラストに驚きました。表題作の「戻り川心中」は巧いなーと作者の凄さに感心。お気に入りは、「藤の香」と「桔梗の宿」。
連城三紀彦さんの作品ははじめて読みましたが、どの短編も素晴らしかったです。ミステリーとしてだけではなく文学作品として一級品だと思いました。 いつかまた再読したいと思います。
- 作者: 連城三紀彦
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/01
- メディア: 文庫
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