気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

算法少女 - 遠藤寛子

江戸時代(1775年)に出版された和算書『算法少女』にインスパイアされて書かれた少年少女向け小説。ひらがなの割合が多くてちょっと読みにくい所もあったけれど、とても面白く読めました。40年前の1973年に発表された小説とは思えない新鮮さを感じました。

算法好きの父親に手ほどきを受け、和算好きになった主人公の少女千葉あきが、和算書『算法少女』を出版するお話です。少女あきの和算に向き合う姿が生き生きと描かれています。

和算に対する興味が益々強くなりました。数学に興味のある人はもちろん、興味の無い人にも十分に楽しめる作品だと思います。

学ぶことの楽しさが伝わってきます、子供たちに薦めたい一冊ですね。

算法少女 (ちくま学芸文庫)

算法少女 (ちくま学芸文庫)