気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

毎日が日曜日 - 城山三郎

再読。これを前に読んだのは大学生のころだったでしょうか。その時この本を読んでどういった感想をもったのか忘れてしまいましたが、働くということがどういったことか実感がなかったあの頃と今とでは大きく違っているような気がします。 

閑職に追いやられながらも懸命に働く主人公沖と、定年退職し暇を持て余している笹上の二人を中心に昭和高度成長時代の商社マンの生き様を描いた本書は、いろんな意味で心を動かされます。

働くことの価値観が当時と今とでは大きく違っていると思いますが、組織の中で働くことで生じる矛盾とどう向き合うべきなのか、何のために仕事をするのか、仕事と家庭のバランスをどう取るのか、何のために生きるのか、生き甲斐とは… 題名からは想像できない重さがあります。

毎日が日曜日 (新潮文庫)

毎日が日曜日 (新潮文庫)