気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

単純な脳、複雑な「私」- 池谷裕二

ブックデータベースより

20年前に卒業した母校で、著者が後輩の高校生たちに語る、脳科学の「最前線」。切れば血の吹き出る新鮮な情報を手に、脳のダイナミズムに挑む。かつてないほどの知的興奮が沸きあがる、4つの講義を収録。

とても興味深く読みました。知る事の楽しさをたっぷりと味わえる本です。

ひらめきと直感の話、記憶と好きの関係、動く前に動いたと知覚する脳、自由意志と自由否定、時間を補正する脳、ゆらぎが脳にもたらす利点、創発と脳などなど、脳の不思議を面白く講義してくれます。

これらすべてを消化できたわけではないけれど、自分が意志だと感じているものはいったいどこから来るんだろうと少年時代に考えるようなことを、また考えてました。考えれば考えるほどに不思議です。

脳科学がさらに進歩した時に、なにかすごい事を人類は手に入れる事ができるんじゃないかなー。

単純な脳、複雑な「私」

単純な脳、複雑な「私」