気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

親鸞(下) - 五木寛之

中学時代にただただ丸暗記した「浄土宗、法然、念仏」の裏にはこのような世の中の背景と人間ドラマがあったのかと感慨深い気持ちになりました。

もちろんエピソードのほとんどは創作だと思いますが、それでも登場人物たちの想いが深く心に響いてきました。

特に救いを求める人々のエネルギーが爆発し、親鸞を中心に念仏を大合唱(という言葉は適切ではないかも)するクライマックスのシーンには感動しました。

続編も有るようなので、読んでみようと思います。親鸞が浄土宗をどう浄土真宗に発展させたのかとても興味がわいてきました。

『信じるのは物事ではなく、人です。その人を信じるが ゆえに、その言葉を信じるのです。』実に名言です。

 

親鸞(下) (講談社文庫)

親鸞(下) (講談社文庫)