2014-12-27 トオリヌケ キンシ - 加納朋子 加納朋子 久しぶりの加納さんの作品。とにかく良かった。 とても優しく温かい気持ちになれる6つの作品が収められています。自分が若い頃に戻ったようなそんな錯覚を覚えました。日常の中にある小さな奇跡を優しいまなざしで描いた作品は、どれも外れ無し。 特に、共感覚を持った若い女性が主人公の『平穏で平凡で、幸運な人生』、ある日座敷童が居ると言い出したお爺さんの話『座敷童と兎と亀と』がお気に入り。最後の『この出口の無い、閉ざされた部屋で』は、白血病と闘った加納朋子さんだからこそ書ける作品ですね。 トオリヌケ キンシ 作者: 加納朋子 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2014/10/14 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る