気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

アイ・アム I am. - 菅浩江

文庫本で150ページほどの短い話ですが、奥が深いです。

舞台は近未来のホスピス病院。ここで介護ロボットとして働くミキが、次第に「自分はいったい何者か」と疑問を抱くようになり、介護を続けながら自分探しをする物語です。

生と死、人間としての尊厳について考えさせられる良い作品だと思います。

この物語の中には「幸せの貯金」という言葉が何度か登場しますが、僕も沢山の幸せの貯金をして、その時を迎えたい、そう思いました。 

 

アイ・アム I am. (祥伝社文庫)

アイ・アム I am. (祥伝社文庫)