気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

未来へ・・・・・・ - 新井素子

はじめて読む新井素子さんの作品。16年前に双子の5歳の長女香苗を事故で失った若菜が、当時の自分と夢で交信しもう一人の娘菜苗とともに、香苗を事故から救い出そうとするタイムパラドックスSF。SFと言っちゃっていいのかちょっと?だけど。

だいたい母親の若菜のパート8割、娘の菜苗のパート2割という割合で、それぞれ一人称で綴られます。どんな形で娘を救うことができるのか、それとも出来ないのか、とても興味深く、娘菜苗の語り口がちょっと幼稚すぎきらいはありましたが、まあそれも許せるくらいとても楽しく一気読みでした。特に過去の坂井さんと若菜の会話は楽しかった。

最後もとても後味の良い終わり方でした。少女漫画っぽいこういった小説も好きかも(笑) 

他の新井素子さんの作品も読んでみようと思います。

未来へ・・・・・・

未来へ・・・・・・