気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

夢魔の標的 - 星新一

星新一が書いた初の長編SFホラー。星新一の得意とするショートショートと同様とても読みやすい文章でした。

仕事の相棒である腹話術の人形・クルコが自分の意思とは関係なく突然勝手にしゃべり出す。自分の声なのに自分の意思ではないという不思議な現象に悩まされる主人公。なぜクルコが暴走を始めたのか、なんとかその理由を探り解決しようとするが、症状は重くなっていくばかり...  正体がなかなか分からないクルコが不気味でした。

これからどうなっていくんだろう?という興味が最後まで途切れずに、それなりに楽しめましたが、ショートショートのようなキレは感じられませんでした。

 

夢魔の標的 (新潮文庫 ほ 4-13)

夢魔の標的 (新潮文庫 ほ 4-13)