気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

珍訳聖書 - 井上ひさし

自炊してiPhoneで再読。

花の浅草ドッグ座の犬芝居、人気ストリッパーのマリアが狂犬病を発症、弟の刑事犬・犬塚と医師犬・犬丸が感染経路を探るべく捜査を開始した...がしかし... 意外などんでん返しの繰り返しで読者を翻弄するエロと笑いのナンセンス戯曲です。

途中、当時の政治を揶揄するセリフとかがあるのですが、政治っていまも昔も全然変わってないんだなーとつくづく思います。

 

聖書の中身を知らない僕には、どこが「珍訳聖書」なのかは分かりませんでしたが(キリストと12人の使徒のパロディというのだけが分かった)、実に意外性に富んだ面白い話でした。

 なぜ犬の劇なのかは、巻末の解説を読んで納得した次第。

 

珍訳聖書

珍訳聖書