気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

どぶどろ - 半村 良

冒頭に7編の短編があって、それらの物語が、最後の中編「どぶどろ」の前章となっているという変わった構成。7つの短編は、江戸時代の一般庶民の悲哀を描いたものですが、どこかほっとさせる内容になっていて、それぞれ独立した作品としても十分に読み応えが…

町長選挙 - 奥田 英朗

電車で読んでいて笑いをこらえるのに苦労しました。伊良部先生今回も絶好調で、周りを気にしないとんでもない言動は最高でした。 「オーナー」「アンポンマン」「カリスマ稼業」「町長選挙」の4編収録。 はじめの3作品は、実在の人物をモデルにしたと明らか…