気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

UMLモデリングの本質

UMLを使った実践的なモデリング手法について書かれている良書だと思います。良いモデルを書くには豊富な経験が必要だと思いますが、経験の浅い開発者でも、本書を読むことによって、経験の少なさをある程度カバーできるのでは無いかと思えます。本書で扱って…

いちばん初めにあった海 - 加納朋子

本書は表題作「いちばん初めにあった海」と「化石の樹」の2編から構成されています。全く関係のない話かと思ったら、途中でこの二つの物語が連作になっていることに気がつきました。「いちばん初めにあった海」で明かされなかった謎(?)が「化石の樹」で…

魔術はささやく - 宮部みゆき

宮部みゆきの他の作品もそうですが、この作品も謎が解けてから、本当に書きたかった(と思われる)もう一つのドラマが用意されています。この2つめのドラマに心が揺さぶられます。登場人物の背景設定、いくつもの伏線、とにかく良く練られた作品だと思いま…