気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

春のオルガン - 湯本香樹実

小学校を卒業したばかりの12歳の少女と弟の成長の物語。大人の身勝手さに揺れ動く多感な少女の気持ちが、丁寧に描かれていています。湯本香樹実の「夏の庭」や「西日の町」など今まで読んだ作品もそうでしたが、この作品も、子どもとお年寄りとの関わりがと…

すべてがFになる - 森博嗣

「森 博嗣って面白いですよ」と会社の後輩に勧められたのが、たぶん、もう一年近く前になるかな。読もう読もうと思っていたのですが、やっと読みました。最初に読むのは、いくつか候補のなかからデビュー作のこの作品と決めたのですが、正解でした。エンター…

希望の国のエクソダス - 村上龍

この本は、日本の現状、教育制度に絶望した中学生80万人がいっせいに登校を拒否し、インターネットを駆使したビジネスを展開し、自分達の理想の国を作り上げようとする物語です。こう書くとものすごく荒唐無稽なお話と感じるかもしれませんが、実際に読んで…

PLUTO (6)

徐々にPLUTOの謎が明らかになってきて、核心に迫りつつあるゲジヒがどう対応するのかと期待していたら、思いも寄らぬ展開になり、この巻が終わってしまいました。うーん、哀しいというかつらいというか、茫然自失の状態になってしまいました。これからどうい…