気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

卵の緒 - 瀬尾まいこ

家族を題材にした「卵の緒」と「7's Blood」という2編が収められています。 家族といっても、血の繋がりがない親子だったり、異母兄弟だったりと、いわゆる一般的な家庭ではありません。でも、そこに描かれているのは、確かな繋がりをもった家族であり、ああ…

幻色江戸ごよみ - 宮部みゆき

12編の短編が収められている時代もの。どれも、内容濃いです。読後の余韻を12回味わえるとてもお得な作品集ですね。『幻色』の名が示すとおり、ホラー的な要素を取り入れたものが多いですが、すべてがホラー的かというとそんなことはありません。作者の…

暗号解読 下巻

下巻はいっきにコンピュータを使った暗号の話になるのかと思ったら、古代文字の解読の話から始まった。子供の頃(今でもだが)どうして古代文字の解読ができるのか不思議だったけど、これを読んで理解出来た。通常の暗号解読と違って、時間的制約が無いのが…