気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

ミステリー、SF(海外)

幼年期の終り - アーサー・C・クラーク

地球外からの力で、地上から戦争が無くなったというのは何とも皮肉だ。 地球外生物による地球人懐柔の物語なのかと思ったら、後半はまったく想像していなかった展開に。 生物の進化を目の当たりにしたことの無い僕にはよくわからないが、自分たちの子孫に圧…

ガニメデの優しい巨人 - ジェイムズ・P・ホーガン

前作『星を継ぐもの』に比べると異星人ガニメアンと地球人の交流を描いたこの第2作は、若干インパクトは少なかったけど、それでも十二分に楽しめました。異星人とどうやって意思疎通するのかという点で、ある程度納得できる答えが用意されていたので、すんな…

火星年代記 - レイ・ブラッドベリ

1950年に発表されたブラッドベリの古典SFの傑作。人類の火星移住の歴史を描いたこのSFは、とても不思議な雰囲気を持った作品でした。いくつもの小さな物語それぞれが、幻想的であり、叙情的であり、詩的であり、味わい深く引き込まれました。人間の愚かさや…

星を継ぐもの - ジェイムズ・P・ホーガン

これぞ、サイエンス・フィクションです。戦闘もない、アクションもない、侵略ものでもない、冒険ものでもない、超能力ものでもない、ロボットものでもない、でも面白い。 月で見つかった5万年前の死体の謎を解くために、謎仮説を立て、それを少ない事実から…

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? - フィリップ・K・ディック

映画「ブレードランナー」の原作で、いわゆる古典的名作と呼ばれている作品です。でも、文体が感覚的に合わなかったです。そのため、人間の本質とはという本書のテーマに、僕自身がうまく入っていけませんでした。それと、なぜ主人公はアンドロイドを殺さな…

夏への扉 - ロバート・A・ハインライン

SFの古典的名作。数年前から読みたい本リストには入っていたのですが、やっと読むことができました。発表されたのが、1957年ですから。今から51年前の作品です。舞台は、近未来の1970年と2001年。会社を共同で運営していた親友と対立し、会社を去ることにな…

ダ・ヴィンチ・コード (下)

下巻も一気に読みました。読んでいると、頭の中に映像が浮かんできて、まさに映画向きの作品だと思います。ただ、謎解きの部分はとても込み入っていて、映画での表現は難しそう。タイトルから、下巻では、レオナルドダビンチが残した謎の解明について、もっ…

ダ・ヴィンチ・コード (上)

ルーブル美術館の館長が殺されるシーンから始まるのですが、館長は死ぬ間際に、あらん限りの気力を振り絞り、奇妙なダイイングメッセージを残します。この最初の4ページのプロローグで一気にのめりこんでしまいました。さすが、世界的なベストセラーになっ…