気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

阪急電車 - 有川 浩

はじめて読む有川 浩の作品。今まで知らなかったけど、女性だったんですね。『阪急電車』は、2年ほど前から読みたい本リストに入っていたのですが、電子書籍で購入できるようになったのを機会に購入しました。電車にたまたま乗り合わせた人たちが、織りなす…

その日のまえに - 重松清

身近な人の死をテーマにしたこの短編集は、いつかは誰にでも訪れる「その日」とどう向き合うべきなのか、人の幸せって何か、家族に何ができるのか、そんなことを考えさせてくれます。特に「その日のまえに」~「その日」~「その日のあとで」の連作は、心に響…

家日和 - 奥田英朗

オークションに嵌った妻の話、会社が倒産し主夫になった男の話、妻との別居で独り身を楽しむ男の話などなど、家族を扱った短編集。登場人物がどれも身近に感じられて、共感を覚えてしまいます。特に「夫とカーテン」がお気に入りですが、その他の作品どれも…

花のあと - 藤沢周平

『鬼ごっこ』、『雪間草』、『寒い灯』、『疑惑』、『旅の誘い』、『冬の日』、『悪癖』、『花のあと』が収録された藤沢周平の短編集。表題作『花のあと』は、淡い初恋と仇討ちを織り交ぜた作品。主人公「以登」の女性らしい心と凛とした強い意志に感動しま…