気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

王妃マリー・アントワネット(上巻) - 遠藤周作

フランス革命を王室と民衆の2つの側から描いています。上巻はマリー・アントワネットがフランスに嫁いで来てから、フランス革命の引き金になった首飾り事件までです。マリー・アントワネットの末路が分かっていても、その過程が引き付けられます。いや分か…

エヌ氏の遊園地 - 星 新一

31のショートショートが納められています。SF作家として分類されている星氏ですが、この作品集にはSF的な作品は納められていません。星新一の作品は、若いころはかなりの量を読みました。個々の作品の内容までははっきりと記憶にはありませんが、どことな…

カムイの剣 - 矢野 徹

とにかく面白い、その一言に尽きます。幕末から維新の激動の時代を駆け抜けた忍者・次郎を主人公にした冒険歴史小説です。エンターテイメント作品としてストーリー性抜群、そしてスケールも大きく、読み応えのある作品で、夢中になって読み進めました。とに…

旅のラゴス - 筒井 康隆

とにかく濃密な本です。二百数十ページの中に主人公ラゴスの人生が詰まっています。いつまでも旅を続けるラゴスにうらやましさと憧れを抱きつつ、最後のページを閉じました。描かれている世界観も良いし、とても面白かったです。特に書物を読みあさる日々を…

アップルvs.グーグル - 小川 浩, 林 信行

普段からこの2社をウオッチングしている人には当たり前のことしか書いていないかもしれませんが、IT関連の仕事をしている多くの方には一読の価値のある本かと思います。様々な分野で覇権を争っているこの2社について、その違いも含め理解することができます…