気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

Itと呼ばれた子―完結編さよなら "It"

「ITと呼ばれた子」3部作の最終巻、幼い時から母親による虐待を受け続けたデイヴ ペルザー。18歳になり里親から離れ独り立ちした彼が、苦しみながらも、困難に立ち向かい、それを乗り越え幸福を掴み取るまでの軌跡が描かれています。とても良い本だと思い…

送り火 - 重松清

架空の私鉄「富士見線」の沿線を舞台にした連作短編集。9つの短編が収められています。ホラーっぽい作品も何篇か収められていて、これと言って、ひとつのテーマを扱ったものではないようです。しいていえば、テーマは「人の抱える悩み」でしょうか。いや、…