気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

マルドゥック・スクランブル The 3rd Exhaust 〔完全版〕 - 冲方丁

マルドゥック・スクランブルの最終巻。 前半は前巻につづいてカジノシーン。バロットとアシュレイとのブラックジャックのカードバトルはとても読み応えがあった。 そして後半は、ボイルドと繰り広げる息も付かせぬ死闘。ただ、ボイルドの重力を制御する能力…

知の逆転 - 吉成真由美

たまには小説以外の本も読んでみようと思い読んだ本。現代を代表する知の巨人6名へのインタビュー集です。 『銃・病原菌・鉄』のジャレット・ダイアモンド、現代言語学の父のノーム・チョムスキー、『レナードの朝』の神経学者オリーバー・サックス、人工知…

ふくわらい - 西加奈子

初の西加奈子作品。好き嫌いのわかれる作品だと思いますが、僕は完全にやられました。ありきたりな感想ですが、実に良かったです。 作家さんの名前からふんわりとした感じの小説を書く人かなと勝手に思ってましたが、全然違いました。 他人と交わるのがそれ…

三国志(七) 望蜀の巻 - 吉川英治

この巻は赤壁の戦いから始まり、劉備と呉との政略結婚、そして曹操と西涼軍との戦いと続きます。 西涼軍の馬超はいい戦いをしたと思いますが、曹操の方が一枚上手でした。いつも思うのですが曹操は本当に運の強い男です。負けても負けても生き残りますね。 …

マルドゥック・スクランブル The 2nd Combustion〔完全版〕 - 冲方丁

この巻もバロットとボイルドの激しい撃ち合いがあるのかと想像していましたが、まったく違いましたね。前半の楽園部分はちょっと退屈でしたが、後半の緊迫感あふれる手に汗握るカジノシーンは最高でした。一巻目が力と力の戦いならば、この二巻目は知略戦・…

三国志(六) 赤壁の巻 - 吉川英治

この巻は、長坂の戦いにおける劉備の敗走から、赤壁の戦いにいたるまでの話。副題は「赤壁の巻」ですが、赤壁の戦いは次の巻に持ち越し。 前半は何と言っても趙雲の活躍、特に阿斗救出が読み応え満点。関羽、張飛の影に隠れがちな趙雲ですが、これで一気に彼…