気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

科学の扉をノックする

科学って本当に面白い、そう感じさせてくれる本です。なによりも「博士の愛した数式」の著者として有名な小川洋子さんが、科学に興味をもち、そして驚き、感心し、楽しんでいる様子が、読んでいるこちらにも伝わってくるところが素晴らしいです。この本は、…

天才の栄光と挫折―数学者列伝

『国家の品格』の著者として知られる数学者・藤原正彦氏が書いたノンフィクション作品。著者が尊敬する9人の天才数学者たち(ニュートン、関孝和、ガロワ、ハミルトン、コワレフスカヤ、ラマヌジャン、チューリング、ワイル、ワイルズ)の人生を綴っていま…

星新一 一〇〇一話をつくった人

ショートショートという分野を確立したSF作家星新一の一生とSF界の発展の歴史を描いたノンフィクション作品です。第29回講談社ノンフィクション賞、第28回日本SF大賞、第34回大佛次郎賞、2008年日本推理作家協会賞、第39回星雲賞ノンフィクション部門などの…

暁の密使 - 北森 鴻

仏教の聖地チベットを目指し、単身、中国を旅した実在の仏僧「能海寛(のうみゆたか)」を主人公とした物語。ミステリー作家と知られる北森鴻氏の作品ということで、ミステリー小説として読めなくはないですが、史実を題材にした冒険歴史小説として読んだほ…