SF小説
はじめて読む新井素子さんの作品。16年前に双子の5歳の長女香苗を事故で失った若菜が、当時の自分と夢で交信しもう一人の娘菜苗とともに、香苗を事故から救い出そうとするタイムパラドックスSF。SFと言っちゃっていいのかちょっと?だけど。 だいたい母親の…
文庫本で150ページほどの短い話ですが、奥が深いです。 舞台は近未来のホスピス病院。ここで介護ロボットとして働くミキが、次第に「自分はいったい何者か」と疑問を抱くようになり、介護を続けながら自分探しをする物語です。 生と死、人間としての尊厳につ…
iPhoneで自炊して再読。 6編のSF短編が収められています。リンクを貼った新装版には、もうひとつの作品「ファースト・コンタクトの終わり」が収められていますが、それは読んでいません。 全体的にちょっとパンチ力に欠けるかなという気がしますが、完全に内…
森博嗣氏の作品は、これが2冊目。 うーん。「すべてがFになる」とは異なり、正直感情移入ができませんでした。状況説明がまったくなされていない(これがこの小説の特徴の一つ)のがその理由なのだと思いますが、物語の中にも上手く入っていけません。そのた…
評価の高いSF小説ということで読んでみました。が、文章のリズム感が自分には合わないのか読むのに苦労しました。扱っている話題が大量殺戮であり、罪の意識で苦しむ主人公のアメリカ情報軍のクラヴィス・シェパード大尉の内なる声が文章の多くを占めている…
最後は風呂敷広げすぎという感じもしますが、全体的にとても良かったです。最近のSFはあまり読まないので外してるかもしれませんが、新しいアンドロイド像を示した画期的な作品かなと思います。それと、まったく別々に発表された短編(最後の2編は書きおろし…
5編の短編と、1篇の中編がおさめられています。その中の「魚舟・獣舟」は、表題となっただけあり、その世界観や情景描写、心理描写、独特の雰囲気、どれもイイです。そうきたか、というラストもなかかなのものだと思います。中編の「小鳥の墓」も読み応えが…
10か月前に戻り、やり直しができるとしたら... そこに幸せはあるのだろうか。タイムトラベル物ですが、一緒に戻った仲間が次々に命を落としてゆく展開は、ミステリーファンも十分に唸らせることができる出来だと感じます。かなり面白かったです。ラストは、…
僕にとってSFと言えば、やはりタイムトラベルです。この作品は、タイムトラベルものでは日本SFの金字塔的作品で、ハインラインの傑作「夏への扉」と比べても引けを取らない素晴らしい出来だと思います。終わり方もとてもいいですね。その先にどんな出来事が…
マッド・サイエンティスト達の異常な発明を扱った連作短編集です。とても風変わりな小説です。風刺が効いたSFユーモア小説?と分類したらよいのでしょうか。とにかく面白いです。8つの短編集のなかで、一番可笑しかったのは、「袁孫の発明」。中国・唐の時…