気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

あかんべえ(下) - 宮部みゆき

後半、2つのクライマックスがあり、両方とも泣けます。そして、暖かい気持ちになります。宮部みゆきには珍しいドタバタ劇もあり、笑いと涙ありの感動物語になっています。彼女の作品らしくない部分もあり、異色の作品かな、と思います。もちろん、宮部みゆ…

あかんべえ(上) - 宮部みゆき

「ファンタジーとミステリーと人情味が絶妙に溶け込んだ感動の時代長編」ということですが、上巻を読み終わった時点では、物語の前半部分なので、まだ「感動の」という場面はありません。今後どう展開してゆくのか楽しみです。序章部分は、ちょっと退屈なの…

PLUTO(4)

第4巻は、御茶ノ水博士の命が狙われ、話が急展開。スピード感もあり、ますます面白くなってます。主人公のゲジヒトの消された記憶とは? 時折思い出す「500ゼウスでいいよ」という言葉の意味は? アトムの生みの親伝馬博士は何をやろうとしているのか? ます…

暁のひかり - 藤沢周平

江戸の市井の人々の哀しい切ない話を収めた短編集。いちばん心に残ったのは、表題作の「暁のひかり」。一生懸命に歩く訓練をしている足の悪い少女に出会ったことで、少しづつ堅気な気持ちになってゆく博徒の市蔵。しかし、その少女をからかっている悪党を懲…