気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧

八日目の蝉 - 角田光代

読み始めてすぐに主人公に感情移入。誘拐が犯罪だとわかっていても犯人の希和子に共感し、捕まらないでと思う自分がいました。 とはいえ、この犯罪の一番の被害者は、誘拐された乳飲み子の薫。第2部は大学生になったその薫の視点から物語が描かれますが、心…

三国志(二) 群星の巻 - 吉川英治

一巻は、「誰々がなになにした」「どこでなにがあった」という出来事の羅列という感じがしないでもありませんでしたが、やっとエンジンがかかってきた感じ。この「群星の巻」は、力と力の正面きっての戦いよりは、騙しあい 、悪巧み、裏切りなど権謀術数な物…

冬きたりなば - 星新一

21編の短編が収録。 比較的初期の作品が収録されているようです。そのせいか、作風にまだ星新一らしさが出ていないものもあり、逆に興味深かったです。ただ、どの作品にも意外な結末が用意されているところはさすが。時間があいた時に読むのにちょうど良いで…