気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

中島京子

小さいおうち - 中島京子

昭和初期から終戦までを東京で女中として過ごした女性タキが、昔を思い出しながら書いた手記が主要な部分を占めるこの小説は、中島さんがまるで当時を生きて来たみたいに、当時の東京の姿を再現してました。当時の人々の生き生きとした姿が目に浮かぶようで…

長いお別れ - 中島京子

アルツハイマー型認知症を発症した元中学校長・東昇平とその家族の10年の物語。 こういった環境に置かれたことはない僕には想像をはるかに超えた苦労の連続。そんな中、昇平を介護する妻曜子の前向きでくじけない姿勢は本当に素晴らしい。自分が同じ立場なら…

平成大家族 - 中島京子

初めて中島京子の作品を読みました。72歳の元歯科医の緋田龍太郎は、妻と三十路のひきこもり息子、90歳の要介護の姑の4人暮らし。そこへ、自己破産した長女夫婦とその中学生の息子が転がり込み、立て続けに、離婚した二女が舞い戻り、一気に8人の大家族…