気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

舟を編む - 三浦しをん

普段何気なく使っている辞書が、(最近はPCやiPhone版ですが)世に出るまでにこんなにも長い時間がかかっているなんて、そして多くの言葉を愛する人たちの努力と思いが込められているなんて、考えたこともありませんでした。主人公の馬締光也をはじめ辞書編…

始祖鳥記 - 飯嶋 和一

幕府の悪政に庶民が苦しんだ江戸時代天明期。主人公備前屋幸吉は、ただただ純粋に空を飛んでみたいそう思い、試行錯誤でその夢を追いかけます。その行動が悪政批判と受け取られ、役人に捕まるところまでが、第一部。第一部を読み終わり、なんとなく腑に落ち…

下町ロケット - 池井戸 潤

とても面白くて僕にしては短期間で読み終えることができました。読み始めた時は、想像とは全く違った話の展開で、「なんだ、たんなる企業小説か」と感じましたが、読み進めるうちにどんどんと引き込まれていきました。そして最後は感動の涙。佃社長をはじめ…