気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

竜の柩(5) 心霊日本編 - 高橋克彦

4巻で完結したと思っていた「竜の柩」ですが、続編が出ていたんですね。残念だったのは、時間が経ってしまったため、1巻から4巻までの内容をあまり覚えていないということ。これから読む人は、必ず1巻から時間をおかずに読まれることをお勧めします。第…

夏の庭―The Friends - 湯本香樹実

『ポプラの秋』がよかったので、彼女の処女作『夏の庭―The Friends』を読んでみました。期待以上の出来で大満足です。十数カ国で翻訳出版されているのも頷けます。人が死ぬところ見てみたいという好奇心から、同じ町に住む老人を見張ることになった、小学6…

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉

1965年に朝永振一郎氏とともに、ノーベル物理学賞受賞を受賞した物理学者の自伝的エッセイ集。といっても、難しい物理学の話はほとんどないので、文系の方も気軽に読める本です。彼の少年時代から始まり学生時代、駆け出しの研究者時代、新米の大学教授時代…

陽はまた昇る

NHKの「プロジェクトX」でも取り上げられたVHS開発物語。日本ビクターが開発したVHSがなぜ世界標準となったのか、開発責任者である高野鎭雄氏の活躍を中心にその軌跡を描いた感動作です。VHSの成功は、もちろん彼一人で成し得たものではありません…