2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧
ある程度の年齢を重ねると「もし、あの時ああしていれば、今は別の人生があったんじゃないか」そんなことを想像してしまう事って、誰でもあるんじゃないでしょうか。そんな男女を主人公にした6つの短編が収められています。 でもその別の人生が果たして自分…
約1年ぶりに読む宮部みゆきの作品。 「名もなき毒」を飛ばしてこの本を読みました。読んでよかった。ぐいぐいと物語の中に引き込まれました。 マルチ商法、詐欺商法を題材にしたこの作品は、普通の人々にも「悪は伝搬していく」という重いテーマを丁寧に丁寧…
ついに完結。第一巻を読んだのが 2011/1 ですから、なんと4年かけての読了です。 イヌカシと力河がネズミと紫苑の脱出を待つシーンは読み応えがありました。聖都市「No.6」の最後はちょっとあっけなかったけれど、組織が崩壊する時は意外とそんなものなのか…
小松左京の処女長編。 戦後間もない大阪で、鉄を食べる人種が現れるという奇想天外なSF。アパッチ族と名乗る鉄を食べる彼らが独自の自治を主張したことで、日本政府はその殲滅に動き出します。この対立はやがて日本国の存亡に関わる大きな戦いへと発展して行…
オオスズメバチの働きバチを主人公にした擬人化小説。 働き蜂(ワーカー)である主人公のマリアの一生を通じて、オオスズメバチの驚くべき生態を見事に描いていいます。この本を読むと専門書を読まなくてもオオスズメバチのこと良く知る事ができます。なぜ、…
文庫本で150ページほどの短い話ですが、奥が深いです。 舞台は近未来のホスピス病院。ここで介護ロボットとして働くミキが、次第に「自分はいったい何者か」と疑問を抱くようになり、介護を続けながら自分探しをする物語です。 生と死、人間としての尊厳につ…