気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

トオリヌケ キンシ - 加納朋子

久しぶりの加納さんの作品。とにかく良かった。 とても優しく温かい気持ちになれる6つの作品が収められています。自分が若い頃に戻ったようなそんな錯覚を覚えました。日常の中にある小さな奇跡を優しいまなざしで描いた作品は、どれも外れ無し。 特に、共感…

月光のドミナ- 遠藤周作

自炊してiPhoneで再読。 遠藤周作の初期の短編集。11の短編が収められています。どれも人の心の闇や罪深さを題材にしています。それは決して悪に満ち満ちている人ではなく皆普通の弱い人々です。どの話も重く僕の心にのしかかってきました。 その中でも、マ…

離陸 - 絲山秋子

国交省の若手キャリアの主人公が失踪したかつての恋人を探し求めるミステリー? 絲山さんとしては珍しいな、と思って読んでいたら、ちょっとちがいましたね。ミステリーを期待して購入したとしたら、ちょっと期待はずれとなってしまうかもしれません。でもそ…

ジュージュー - よしもとばなな

久しぶりの よしもとばなな さんの作品。 父が経営する小さなステーキ&ハンバーグ店「ジュージュー」を一緒に支えている娘の美津子を中心に繰り広げられる、哀しくも優しい物語。 ここに出てくる登場人物達も、そして僕たちも同じような一日を繰り返し生きて…