気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

毎日が日曜日 - 城山三郎

再読。これを前に読んだのは大学生のころだったでしょうか。その時この本を読んでどういった感想をもったのか忘れてしまいましたが、働くということがどういったことか実感がなかったあの頃と今とでは大きく違っているような気がします。 閑職に追いやられな…

算法少女 - 遠藤寛子

江戸時代(1775年)に出版された和算書『算法少女』にインスパイアされて書かれた少年少女向け小説。ひらがなの割合が多くてちょっと読みにくい所もあったけれど、とても面白く読めました。40年前の1973年に発表された小説とは思えない新鮮さを感じました。 …

聖痕 - 筒井康隆

現代文の中に古語や枕詞を多用した文章が異彩を放っています。一つの段落が異常に長いのも特徴。随分前に、筒井氏が「」付きの会話でどんどん改行しページ数を稼ぐのはけしからん、というようなことをどこかで書いていたような気がしますが、その主張を徹底…

科学の栞 世界とつながる本棚 - 瀬名秀明

100冊ほどの科学関連本を紹介した書評集。 それぞれの本の書評は、2ページ程度と短めなので、すいすいと読む事ができます。この本そのものが科学への興味をかき立て、知的好奇心を刺激してくれます。もっと知りたいという気持ちが芽生えるので、たとえここで…

おっちょこちょ医 - なだいなだ

なだいなだ氏の訃報に接し、昔読んだ本を自炊してiPhoneで再読。 医者のいない小さな街に、おっちょこちょいの若い医者・ディストレ先生がやってきて、いろいろな騒動を巻き起こす児童文学。 前半はとてもユーモラスで微笑ましいエピソードが続きます。ディ…