気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ハピネス - 桐野夏生

非常に興味深く一気読みしました。男である僕にはこの話に出てくる女性たちがどこまでリアリティを持っているのか判断が出来ませんが、ここに登場する他人との優劣を気にしながら生活する若いママたちの姿は、都会に生きる若い母親の一面を表しているのだと…

マルドゥック・スクランブル The 1st Compression〔完全版〕- 冲方丁

『光圀伝』『天地明察』の冲方丁が、それまでどんな小説を書いていたのか興味があって第24回日本SF大賞を受賞した『マルドゥック・スクランブル』を読んでみました。 この作品は、2nd、 3rdと続く事は知っていたのですが、その巻ごとにある程度話が完結する…

三国志(五) 孔明の巻 - 吉川英治

この巻は大きく話が動きましたね。劉備と関羽の再会、孫策の死、曹操の河北平定、劉備と徐庶との出会いと別れ。そして諸葛孔明の登場。いわゆる三顧の礼で孔明のところでこの巻は終わり。孔明の活躍は次巻からということですね。 それにしても前巻もそうでし…

ローカル線で行こう! - 真保裕一

いわゆるお仕事小説かと思っていたら、ちょっと違いました。 赤字続きのローカル線・もりはら鉄道の新社長になった若い女性社長が、どんな風に会社を再建していくのか、それにとても興味があったのですが、再建改革があまりにもとんとん拍子で進んで行きます…