気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

誰か - Somebody - 宮部みゆき

財閥会長の個人運転手・梶田が自転車に轢き逃げされて命を落とした。梶田の娘たちの依頼で、事件の真相を追いかけるうちに意外な方向に展開してゆく..いきなりですが、「誰か」の文庫本の解説から引用します。 「ハリウッド映画のような、起伏にとんだ展開が…

家族八景 - 筒井康隆

『七瀬ふたたび』 『エディプスの恋人』と続く七瀬シリーズ三部作の1作目。生まれながらに人の心を読むことができる能力を持ち、それゆえに一目に付かず、ひっそりと生きたいと願っている彼女が、「お手伝いさん」として入った8つの家族の悲喜劇を描いてい…

零からの栄光

紫電改といった軍用機を開発した川西航空機(現・新明和工業)の物語です。 前半は、二式大艇、紫電改の開発秘話。そして後半(戦後)は、PS飛行艇の開発秘話。 後半の、新明和工業が企業として利益を上げるために変わらざるを得なかったくだりは、ビジネス…