気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧

Java言語で学ぶデザインパターン

デザインパターンを勉強するならば、まずはこの本を読むことをお勧めします。Javaを知らなくても、C++, C#, Delphi などの言語を知っていれば、読むことが可能だと思います。それに、この本に載っているプログラムコードは、いろいろな方が、他の言語に移植…

ピープルウエア 第2版

多くのソフトウエア・エンジニアの共感を呼んだ名著の改訂版です。ソフトウェア開発が成功するかどうかは、技術力だけではなく、「人」が重要なんだと再認識させてくれる本です。また、頭の中だけで考えたソフトウェア開発手法が如何に愚かしいかも教えてく…

エレガントな宇宙―超ひも理論がすべてを解明する

時々、本のページをめくらないうちから、題名と装丁をみただけで購入したくなる本があります。僕はこれを「本のほうが僕を選んだ」と考えているのですが、この「エレガントな宇宙」は、まさしくそういった本の中の一冊です。本屋の平積みにされている本の中…

レベル7 - 宮部みゆき

「明日 レベル7まで行ってみる。戻れない?」女子高生が日記に残した謎の言葉。レベル7っていったい何? この謎が完全に僕の心を捉え、最後まで一気に読んでしまいました。ジグソーパズルのピースがひとつずつ繋がってゆき、一枚の絵が出来上がってゆくよ…

CODE 〜コードから見たコンピュータのからくり

Windowsプログラミングの世界で有名な、チャールズ・ペゾルド氏が書いた本ということで、ソフトウェア開発者の視点でプログラムの動作原理が書かれているのかと思いましたが、読んでみると予想とはまったく違い、本当の意味でのコンピュータの動作原理を分か…

ザ・キープ (上)(下)

もし「今まで読んだ中で、一番'面白かった'お薦め小説はどれですか」と聞かれたとしたら、この本というかこのシリーズ(『ザ・キープ』は「ナイトワールド」シリーズの第一弾です)を薦めると思います。もちろん、お勧めの本は沢山ありますが、F・ポール・ウ…

理由 - 宮部みゆき

ルポルタージュ形式といったらよいのだろうか、ちょっと変わった形式を採用したこの小説は、僕が読んだ宮部みゆきの作品の中では一番重い内容だったように思います。一家4人の殺害事件が徐々に徐々に解明されていくにしたがい、「家族っていった何なのだろ…

オブジェクト指向でなぜつくるのか

この本は、プログラマの視点から見た時に、オブジェクト指向とはどんな技術なのかを分かりやすく説明している本です。ただ、プログラマの視点とは言っても、プログラムコードはほとんど出てきませんので、特定の言語に依存した話はほとんどありません。Java…

東京セブンローズ - 井上ひさし

日本語をこよなく愛する井上ひさしの傑作です。戦後、アメリカ占領軍は、日本語のローマ字化を画策します。この危機に、日本の7人の女性(高級娼婦)たちが立ち向かうという痛快なお話。昭和20年当時の日本(おもに東京とその近郊)に様子や当時の人々の…

達人プログラマー

プログラミング言語ではなく、設計とプログラミングについて学べる良書です。プログラミングの指針を具体的な例を示し解説してあり、どれも示唆に飛んだものとなっています。これらの指針(プログラミングの原則)は「ヒント」という形で短い文章で示してあ…

ホンダ神話―教祖のなき後で―

副題は、「教祖なき後で」ですが、ホンダ創業時からの歴史が克明に描かれたノンフィクション作品です。中心となる部分は、副題の通り、本田宗一郎と藤沢武夫という2人の創業者が退いたあとのホンダの混迷です。官僚主義や人事抗争などがはびこり、様々な危…

プログラミングMicrosoft.NET Framework

.NET Frameworkの内部構造、動作原理、基本クラスについて解説した、中上級者向けの本です。単なるテクニック本ではなく、「How] よりも[Why]に焦点をあてて解説しているため、 この本を読むことで、.NET Frameworkを深く理解することができると思います。C#…