気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

アジアンタムブルー - 大崎 善生

『パイロットフィッシュ』の続編ということだったけれど、読んでみると、主人公・山崎隆二のAnother Storyという感じの作品でした。この『アジアンタムブルー』も、『パイロットフィッシュ』同様、優しくて、綺麗で、切なくて、愛おしくて、静かで、でも力強…

パイロットフィッシュ - 大崎 善生

とっても切なく、そして悲しく、そして愛おしい、とても複雑な気持ちになる恋愛小説。「一度出会った人とは二度と別れることはない」、それは言い過ぎだと思うし、僕には主人公のような濃密な記憶はないけど、きっとこれまで出会ってきた人たちから影響を受…

門 - 夏目漱石

『三四郎』 - 『それから』 -『門』 と続く3部作の最後の作品ですが、『それから』を飛ばして読んでしまいました。前半は、残念ながらぐいぐいと物語の中にに引っ張り込む力を感じませんでした。後半になり、この夫婦に何があったのかがわかり、やっと僕の心…