気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ビヨンド・エジソン - 最相葉月

世界で活躍する12人の日本人科学者の話。免疫学、古生物学、情報科学、物理学、宇宙科学、脳神経科学などなど、取り上げている科学者の分野も幅広く、多数の専門用語が出てきて理解が中途半端な部分も結構ありましたが、第一線で活躍している人たちの話はと…

サラバ! 上 - 西加奈子

主人公・歩(アユム)の幼少期から高校生までが一人称で語られます。父親の赴任先であるエジプトで過ごした時の友達ヤコブとの合言葉「サラバ」が下巻でどう繋がっていくのだろう。それと、イスラム教、コプト教、そして教新興宗教「サトラコウモンサマ」と…

荒神 - 宮部みゆき

宮部みゆきの時代物ファンタジー。 なんの前提知識もなく読み始めたので、まさか人の怨念で造られた化け物(怪獣)が出てくる話とは思いませんでした。 この「荒神」は、話がなかなか進まない「模倣犯」や「孤宿の人」と同じ作者なの?と思えるくらいに、ス…

フォルトゥナの瞳 - 百田尚樹

人に「死」が迫っていることが見えてしまう眼を持った男の物語。とても読みやすく最後まですいすいと読む事ができました。死のせまった他人を助けると、自分の命の削られるなんて、それは苦しすぎます。苦悩する主人公が最後に取った自己犠牲の行動はとても…