気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

三国志(九) 出師の巻 - 吉川英治

関羽、張飛、曹操をはじめ三国志の主要人物が次々と亡くなってしまい、寂しさを感じる巻ですね。そして劉備玄徳も終わりの時を迎え、孔明が玄徳の遺志を引き継ぎ物語の中心に。いよいよ三国志の物語が終わりに近づいてきたなと感じます。 南蛮遠征での孟獲と…

楠の実が熟すまで - 諸田玲子

何年も前から読みたい本リストにあった本です。やっと読みました。諸田玲子さんの作品を読むのはこれが最初です。期待に違わぬ出来でしたね。 最初の3つの殺人事件のエピソードが終わり、しばらくしてからも主人公は誰?の状態でしたが、利津が登場し一気に…

五分後の世界 - 村上龍

第二次世界大戦で日本が負けを認めずに、未だに戦争が継続していたら? そして、その世界に、現代の日本人が迷い込んでしまったら? そんなもう一つのニッポンを描いた小説。 本土の徹底抗戦で人口が26万人に激減した日本人は、地下に潜りゲリラ戦で連合国と…