気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

海炭市叙景 - 佐藤泰志

架空の都市「海炭市」に暮らす人々を描いた短編集。最初の話があまりにも暗く、陰鬱とした印象が拭えないまま最後まで行ってしまいました。登場人物達が現実を生きているという感じはするし、心に迫るものはあるのですが、なにかしら救いが欲しかったと思い…

風魔(上) - 宮本昌孝

戦国時代に活躍した風魔一族の頭領、風魔小太郎を主人公にした物語です。最初のころの時代背景の説明のところで挫折しそうになりましたが、頑張って読み進めて正解でした。主人公の小太郎がとても魅力的に描かれていて、途中からぐいぐいと引き込まれていき…

ガニメデの優しい巨人 - ジェイムズ・P・ホーガン

前作『星を継ぐもの』に比べると異星人ガニメアンと地球人の交流を描いたこの第2作は、若干インパクトは少なかったけど、それでも十二分に楽しめました。異星人とどうやって意思疎通するのかという点で、ある程度納得できる答えが用意されていたので、すんな…