気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

疾走 - 重松清

まさに「衝撃作」という言葉がぴったりの小説でした。一度狂ってしまった歯車は元に戻すことはできないのか、そんな疑問を抱きながらこの本を読み終えました。少年少女達の前に起こるあまりにも悲惨な出来事の数々。これを乗り越えることのできる子供達なん…

青い小さな葡萄 - 遠藤周作

遠藤周作の初期の純文学作品。この作品は、敗戦国である日本とドイツの青年が救いを求め、「青い小さな葡萄(神、善意の象徴)」を追い求める物語です。日本人、ドイツ人という理由だけで迫害を受ける彼らは、「青い小さな葡萄」を探すことで救いを得ようと…