気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

辻村深月

きのうの影踏み - 辻村深月

辻村深月が書く怪談集。 といっても恐怖で震えてしまうというよりは、背中がすこしゾクってなる感じ。幾つかの話は、これってエッセイ?と思うような語り口で、本当にあった出来事なのかと不思議な気分になりました。 「十円参り」と「噂地図」は誰もが持っ…

朝が来る - 辻村深月

普通の人がほとんど知らない日本社会が抱える問題について、少女の視点から描いた社会派小説。 特別養子縁組を扱ったとても重い内容でしたが読んでよかったと思います。 幼いながらも妊娠出産し、結局子供を手放さなくてはならなかったひかり、子供が授から…

島はぼくらと - 辻村深月

辻村深月さんの作品、初読みです。 瀬戸内海の島に住む4人の高校生(男女2名ずつ)と島の住人たちが織りなす実に爽やかな青春小説。 最初の幻の脚本のエピソードがいったん途切れたかと思ったら、最後にちゃんと繋がってくれて読み手としては嬉しい限り。た…