気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

三浦しをん

政と源 - 三浦しをん

73歳の幼馴染の国政と源二郎の友情物語。人情味あふれる話で面白く読むことが出来ました。この二人ほんとうに羨ましい関係です。年取ったときに、こんな風につきあうことのできる友人がいて、そして若い人とも繋がっているって、本当に素晴らしい。 源がつま…

神去なあなあ夜話 - 三浦しをん

前作「神去なあなあ日常」があるのを知らずに読みました。 でも前作読んでなくても十分に楽しめました。三重県の山奥の村で林業に従事する20歳の勇気の日記という形式の小説だけど、文章がとても生き生きしていてるし、そのゆるさがとても心地よい。 都会育…

舟を編む - 三浦しをん

普段何気なく使っている辞書が、(最近はPCやiPhone版ですが)世に出るまでにこんなにも長い時間がかかっているなんて、そして多くの言葉を愛する人たちの努力と思いが込められているなんて、考えたこともありませんでした。主人公の馬締光也をはじめ辞書編…

まほろ駅前多田便利軒 - 三浦しをん

多田が、由良に言った台詞「だけど、まだ誰かを愛するチャンスはある。与えられなかったものを、今度はちゃんと望んだ形で、おまえは新しくだれかに与えることができるんだ。そのチャンスは残されている」は、心に突き刺さった。これだけでこの本を読んだ価…

風が強く吹いている - 三浦しをん

たった十人の素人集団が箱根駅伝に挑戦する感動の青春小説です。何度となく涙が出そうになりました。信頼している仲間と目標に向かって走る姿はとても美しくもあり、そして羨ましくもありました。こんな青春をすごせたらどんなにか素晴らしいか。僕の心の中…